水だけで使える水性エマルション型アクリル絵の具とは

水性エルマション型アクリル絵の具

画材屋さんで主に売っているものや、このサイトで主に紹介しているものが水性エマルション型アクリル絵の具です。

エマルション」とは、水と油のように、混じり合わない二種の液体があり、一種がもう一種の液体中に微粒子で分散した状態のものを指します。油滴が水に分散した状態の水中油滴型エマルションの例としてマヨネーズなどがあります。

アクリルエマルションは、水中にアクリル樹脂を分散させたものです。


1955年にアメリカで水性エマルション型アクリル絵の具「リキテックス(Liquitex)」が発売され、日本では1967年に初めて国産の水性エマルション型アクリル絵の具が松田油絵具株式会社から発売されました。


水のみで簡単に溶け、乾くと耐水性になり、かつ溶剤型と違い有機溶剤が不要という点において、大変利便性の高い絵の具です。

この絵の具は、塗ったときは、顔料、アクリル樹脂、水が混在しています。このアクリル樹脂は、水分に含まれているときは乳白色であり、水分が蒸発、支持体に吸収されるなどすると透明になります。絵の具が乾くと色が変化する特徴はここからきています。アクリル樹脂をより透明度の高いものにすることで、濡れ色と乾き色の差を軽減する絵具を作っているメーカーもあります。

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