ターナー色彩株式会社

目次
  1. ターナーとは?
  2. ターナーアクリルガッシュ(195色)
  3. ターナーアクリルガッシュリキッド(36色)
  4. ターナーアクリルガッシュジャパネスクカラー(69色)
  5. ゴールデンアクリリックス(99色)
  6. ゴールデンオープンアクリリックス(40色)
  7. ゴールデンフルイド(65色)

ターナーとは?

1946年に創業した大阪の絵の具メーカーです。定番商品にターナーアクリルガッシュがあります。アクリル絵の具から、屋外の建築に使うペイント、部屋のカラーリフォーム用のペイントまで、様々な分野の塗料を開発しています。

四国こどもとおとなの医療センター(http://shikoku-med.jp/about/hospitalart/ground.html)のホスピタルアートの塗料もこちらのものです。

1993年から社寺の塗装、採色の修復を目的とした社寺仏閣彩色システムが発足し、埼玉の三峯神社や京都の伏見稲荷大社の鳥居など、多くの伝統的建築物の修復を行っています。1997年にはアメリカのゴールデン社(Golden Artist Colors, Inc.)と提携し、透明アクリル絵の具のゴールデンアクリリックスを販売するなど、幅広い分野で活躍している会社です。

ターナーアクリルガッシュ(195色)

ターナーの定番商品です。普通色からパール、メタリック、ラメ、ルミナス(蛍光)、グレイッシュ、パステル、ミキシングなどとにかく材質と色数の多さが魅力です。全て不透明のアクリルガッシュです。

後述のゴールデンアクリリックスなどの透明~不透明アクリル絵の具との違いについては「アクリル絵の具とアクリルガッシュの違い」で詳しく説明しています。


種類と特徴

普通色スタンダードな74色です。黒にランプブラックとジェットブラックがあります。違いについては「名前の違う黒と白の違い」でも説明しています。

カラーパール光沢が強く乾燥後もかなりパール感が残ります。表面に独特のざらざらした光が乗ります。

パール下地の色の影響を受けるパールの絵の具です。下にあらかじめ色を塗っておいて仕上げに薄くパールをのせる人もいます。

メタリック金~銀の金属に近い色のシリーズです。「アンティーク」と名前についている絵の具は暗めの落ち着いた色が多いです。千代紙のような表現がほしいときにも使えます。

ラメカラーパールよりも大きな光のラメが入っています。ナイフやヘラで厚めに塗るか、下地を透けさせやすいので下に色を塗った状態や色紙などの上から塗るのがおすすめです。

ルミナス蛍光色のシリーズです。描いた絵にブラックライトを当てると発光したような発色になります。

グレイッシュ灰色がかったシリーズです。黒や白を混ぜながらこの絵の具と似たような色を作ろうとすると分離してムラになることがあるので、灰色っぽい色にしたいときにこの色を混ぜたりもします。

パステル鮮やかな明るいトーンの絵の具です。絵のメインの色をこのシリーズだけで揃えるのも綺麗な色合いになります。

ミキシング混色用の絵の具です。ミキシングホワイト、ミキシングマゼンタなどがあります。通常のホワイトやマゼンタの混色よりムラのない綺麗な色に仕上がります。また通常の白で色を明るくする混色の場合、目的の明るさにするまでに明るくしすぎてしまうなど、調整が難航することがあります。ミキシングホワイトを使うと細かく段階的に調整できるので楽です。またミキシングの絵の具は耐光性に優れています。

ターナーアクリルガッシュリキッド(36色)

マットで不透明な低粘度性の液状アクリル絵の具です。

水で溶かずに描くことができ、ムラなく塗ることができます。ポーリング(Pouring)やドリッピング(dripping)にも向いています。ポーリングなどの技法については「ポーリング(Pouring)/ドリッピング(dripping)」で詳しく説明しています。

ターナーアクリルガッシュジャパネスクカラー(69色)

マットかつざらざらとした砂を含んだような、独特の質感をもった絵の具です。

それゆえ平塗りではなく水彩風に薄めて描く際は独特のムラが生まれることがあるので、作品上以外で試し塗りをしてからの使用をおすすめします。

絵の具の色は日本由来の色に合わせて展開されています。通常のセットから、限定絵柄や画家とのコラボレーション仕様のパッケージ品まで売っており、見た目にも楽しい絵の具です。

ゴールデンアクリリックス(99色)

アメリカのゴールデン社と提携して販売している透明~不透明のアクリル絵の具です。

99色中60色が単一顔料で作られています。そのため混色や水やメディウムで薄めた際にも美しい発色を得ることができるのが魅力です。

アーティストに寄り添った絵の具作りを掲げているだけに、各種道具やメディウム、支持体などの技術的な情報提供も豊富です。

ゴールデンオープンアクリリックス(40色)

乾燥が遅く、長時間の作業が可能なアクリル絵の具です。

アクリル絵の具は油絵の具よりも乾きが早い利点がありますが、ぼかしがしづらいなどの欠点にもなります。乾燥が遅いことによって画面上でグラデーションやぼかしを作りながら作業を進めることが可能になります。またパレットの上でも固まらないため無駄になる絵の具が減ることや、筆に付着したアクリル絵の具が落ちやすいなどの利点もあります。

厚塗りには向いていないため、厚塗りをしたい場合は上記のゴールデンアクリリックスのような通常のアクリル絵の具を使います。

ゴールデンフルイド(65色)

低粘度性の液状アクリル絵具です。

前述アクリルガッシュリキッドと違い透明~不透明のアクリル絵の具です。滑らかさがあるため平塗りも美しくできます。ポーリング(Pouring)やドリッピング(dripping)にも適しています。


※色数は2017年現在のものです。

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