マスキングで使用する道具(テープ、シート、インク)の特徴は?

マスキング

「マスキング」とは、絵の一部をテープなどで覆い隠し絵の具を塗り、下地との境をはっきりとさせる技法の一種です。

例えば、グラデーションなどの複雑な色の変化をつける際に、マスキングを一部に施しておくとその部分だけ綺麗に映えます。

また、マスキングをすることで、滲みやぼかし、スパッタリングなどの技法を施した部分とそうでない部分のはっきりとした差を作ることができます。

マスキングにはテープやシート、インクなど様々な種類があります。

テープ

粘着性の弱いテープです。幅も細いものから厚みのあるものまであります。文房具店などで簡単に手に入り、使いやすい点が魅力です。

直線のマスキングに適しています。

ただ、大きい面を隠したい場合にすべてテープを使うのは非効率的なので、角や辺の細かいマスキングの境界部分だけテープで貼っておき、広い面は色が飛ばないよう紙を何枚か重ねたものを敷くと良いでしょう。

シート

テープと同じように弱い粘着性のシートで、自分で好きな形に切り抜いて使用します。

直線以外にも対応でき、自分でカッターを使い曲線やロゴ文字のマスキングや、ダイカットマシンやクラフトパンチを使い切り抜くことで細かい模様のマスキングが可能になります。

カッティングマシンなどを使えばパソコンの線画データから綺麗に細かい模様をカットすることもできます。

インク

液状のマスキング用品です。筆で塗るタイプや付属ニードルで塗るタイプがあります。

非常に細かい部分のマスキングが自分のやりたい場所に使えます。

マスキング処理を施したい場所にインクを塗り、乾いてから色を重ねます。終わったら、消しゴムや指、専用のラバークリーナなどで簡単にはがすことが出来ます。

紙によってはマスキングを剥がすときに表面が荒れることがありますので、強度の高い紙に使うようにします。

水彩風に描く際、背景を先に描くために色メインモチーフ部分をマスクするために使用したり、水彩紙や画用紙など支持体の白を残しておきたい部分があるときに使用します。

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