マンセルカラーシステムって何?

目次
  1. マンセル表色系(Munsell color system)
    1. 各要素について
    2. 各要素の活用例

マンセル表色系(Munsell color system)

マンセル表色系は、日本でも広く使われている色の表現方式です。絵の具の容器やカラーチャートに表記されていることがあります。

色相・明度・彩度の属性で色を表現します。それぞれの要素が表になっていることや、「色相明度/彩度」の形で表されることがあります。その場合下記のように記されます。


ウルトラマリンブルー
6PB3.5/16.0(色相明度/彩度)

※ホルベインアクリラガッシュ・カラーチャート参考※1


では、表記方法と構成する属性などについて詳しくみていきましょう。



各要素について

色相(Hue)

色相とは色味のことを指します。英語では「Hue」といい、顔料が代替品の絵の具につけられる「ヒュー」のもとの意味と一緒です。「青」という色でも「紫がかった青」から「緑がかった青」まであり、色相の記号・番号はこの位置を表します。

「R赤・YR黄赤・Y黄・GY黄緑・G緑・BG青緑・B青・PB青紫・P紫・RP赤紫」の10色を時計並びに配置したものを色相環といい、それぞれの代表色となる真ん中の色の番号は「5」がつきます。白、灰色、黒などの色味のないものは「N」で表されます。

上記のウルトラマリンブルーの例ならば、「中心の青紫より少し紫寄り」の色ということになります。

黄赤(橙色)の真ん中の色の番号は5RY、青の真ん中の色の番号は5B、黒と白の真ん中のグレーの番号は5N……というように表します。


明度(value)

明度とは明るさのことを指します。色票などでは黒は1、白は9.5で表し、灰色はその間の数値になります。

なぜ、0と10ではないのでしょう。0という値は、光をすべて吸収した状態を表しますが、どんなに黒い色をこの世で表現したとしてもそのような状況は存在しません。

また白は全反射ということになり、これも存在しないので上限がこのような値になっています。


彩度(Chroma)

彩度とは色の鮮やかさのことです。0から彩度が高くなるほど数値が増えます。

最高値は色相・明度によって異なります。グレーに近い色ほど彩度が低く、逆に固有の色が強いほど彩度は高くなります。


例:ウルトラマリンブルー(彩度16)>ネイビーブルー(彩度6.5)>ミスティブルー(彩度2.5)

※ホルベインアクリラガッシュ・カラーチャート参考


各要素の活用例

マンセルの表記は色の悩みを解決するための手段の一つとして活用することが出来ます。例として下記のような事例があげられます。

  • 6PBの青をもっと紫寄りにしたい。→10PBにするなど、今使っている色より色相の値が高い番号のものを使用する。
  • この色よりもっと明るくしたい→白を使用する。もしくは同じ色相の明度の値が高い色を使用する。
  • この色よりもっと鮮やかな色が出したい。→今使っている色より彩度の値が高い色を使用する。

色の醍醐味は、色の組み合わせによって同じ色でも見え方が変わることです。

ウルトラマリンブルーの隣にネイビーブルーを配置した場合と、レモンイエローを配置した場合とではウルトラマリンブルーの色相・明度・彩度が違うように見えることがあります。

メインのモチーフが背景と一体化して見づらいときに、メインのモチーフに白などを加えて明度を上げて見やすいようにする方法もあれば、メインのモチーフに背景よりも彩度の高い絵の具を使用することで目立たせる方法もあります。


自分のイメージに合う絵を描くために、時には表色系のようなものを使うのも一つの手だといえるでしょう。

参考元
※1 ホルベイン工業株式会社「ホルベインアクリラガッシュ 全102色 カラーチャート」
http://www.holbein-works.co.jp/static/chart_agouche/a_blue.html
最新アクセス日:2017年3月2日
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