なぜ絵の具は乾くと色が変わるのか

アクリル絵の具が乾いたときに色が変わるのは含まれる樹脂の性質に起因します。一般的によく使われるアクリル絵の具はチューブから出したとき、顔料、アクリル樹脂、水が混ざっている状態です。

このアクリル樹脂は濡れているときは乳白色をしていますが、水分が支持体に吸収されることや蒸発することで乾くと透明になる性質を持っています。そのため乾くと色が沈みます。

アクリル絵の具メーカーのリキテックス(Liquitex)はこのアクリル樹脂の濡れ色と乾き色の差の軽減を謳った「リキテックスプライム」を発売しており、この絵の具はよりイメージ通りに描きやすくすることを目的に開発されています。

また、色の変化の差を把握するために、自分でカラーサンプルを作ると作業が楽になります。

カラーサンプルについては次項で説明しています。

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